アフリカ編 ルワンダ虐殺について

コーヒー農園を訪ねた後、次の目的であるムランビ虐殺記念館に向かう。

ムランビ虐殺記念館の行き方としては、前の記事で行ってたニャマガべバス停からバイクなりなんなりをつかまえて山を登って行ったかなり遠いところにある。ここで注意としては、バイクで帰りたい人は行きの運転手の電話番号を聞いておくこと。虐殺記念館の付近には交通はないから、係員の人に電話かけてもらって、バイク呼んでもらうことをお勧めします。まあ、綺麗な山道やから歩いて行ってもええけど、未舗装やし、日暮れたら偉いことなるで。

 

行き方の方はさておき、このムランビ虐殺記念館とキガリ市内のキガリ虐殺記念館で観た展示はめっちゃ衝撃的な経験やったから、そこでの体験をノージョークで書いていく。なんでか知らんけどノージョークの記事の方が伸びてるねんな。なんなん、そんな僕のジョーク嫌いかワレ

 

とりあえず、ルワンダ虐殺って何やねんってことで簡単に何があったか説明していく。

ルワンダ虐殺 - Wikipedia←小難しい感じやから読みたい人読んどいて

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まず初めに、当時ルワンダを支配していたベルギーは民族を三つに分けた。

大多数のフツ族と少数のツチ族、ピグミー系のトゥワ族に分けたんやけど、実はフツ族ツチ族には民族的には何ら違いはなくって、宗主国が勝手に分けた。博物館には鼻の高さを図っている写真があった。

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宗主国ベルギーは比較的背の高くて、色が薄くて鼻の高い、いわゆる”オレらに似てる”少数のツチ族に支配権を持たせて、フツ族は迫害された。

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これにフツ族はとうとうキレて、ツチ族を虐殺しまくった。ツチ族はそれから逃れるために多くはウガンダに逃げて、「ルワンダ愛国戦線」が結成された。

これが「ルワンダ大虐殺」という事件。

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で、ヤバイと思ったツチ族ルワンダ愛国戦線が戻ってきてルワンダを制圧。やり返されるのが怖いフツ族は多くはザイール(コンゴ)に難民として逃れた、で、今に至るわけ。この100日間の騒動でツチ族の70%、トゥワ族の30%の100万人ほどが殺され、200万人のフツ族が難民になった。1999年の話よこれ。今その辺でフラフラしてる若いのとかオッサンとかみんなこれ経験してたんか、、

 

で、で、ここムランビ虐殺記念館は避難所やでと騙されて集められたツチ族5万人ほどがまとめて虐殺された現場の学校。

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こんな狭い、ポツンとした丘の上で五万人も、、。ちなみに、撮影禁止やったから中の様子は取ってへんので、文章だけで。

博物館の中は虐殺の概要が当時の映像とか写真で分かりやすく説明されてるパネルとか、殺しに使われたナタとか、「ツチ族はゴキブリだみんな殺せ」というプロパガンダのラジオとかが展示されてた。さっきまで友達だった人、隣人、関係なく虐殺、強姦されたって、ホンマ想像もつかんような世界だよな、、。

ジャーナリストがこの様子を伝え、世界の関心が向き、鎮静に向かったと書いてあってやっぱジャーナリズムって大事よ、世界救うもん。

 

そして、係員の人に連れられて外へ。ここは国連軍の慰安婦施設の建物、とか言っててドン引きながら、学生寮のような長屋へ。

 

ツンっと鼻につく臭い。

 

中にはベッドの上に所狭しと横たわる、石膏で処理された虐殺の遺体。

 

なんか、衝撃やった。

頭蓋骨に穴あいて死んでる子供、子供抱いたままの母、苦痛に顔を歪めたまま死んでる人、、、。

 

人を殺すってどれだけ残酷なことか。でもそれを集団でなら平気でやってのける生き物が人間やってこと、永遠に覚えとかなあかん。

 

てな感じで、衝撃的なムランビ虐殺記念館を出て、次の日はキガリ虐殺記念館に向かった。中心部とは別の丘やけど、バイク使えばすぐ。

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ここは綺麗に整備されて、クーラーガンガンやった。展示の内容は大体同じやったけど、衝撃的な部屋が一つあった。

 

中に入るとびっしり虐殺で亡くなった人の生きてた時の写真が。

友達同士だったり、家族の記念撮影だったり、、

 

なんか、この写真の人がお母さんで、これが娘、これが妻で、あれが親友、って人が実際にいるんやなって思うとホンマ泣けてきて。

大泣きしました。

 

庭は亡くなった人の墓になってて、今でも花を添えに来る人がいた。

 

あかんあかん、しんみりしてきた。

次回は帰国かぁ。

 

つづく。