スリランカ編 ついていったらこうなった②
スリランカの古都キャンディにて、
「声をかけてくる人にはついって言ったらあかん」
と、インターネットやガイドブックに書いてあるので、あえてついていってみようと、キャンディの街をウロウロ。
5歳上くらいのナリンという男に声をかけられた。
ナリン「どこ行くんや???ガイドしたるで???」
僕「ファイヤーダンスのチケット持ってるからファイヤーダンス観たい」
ナリン「ほなついてこい」
で、ほいほいナリンの後についていってホールの中へ。
こんな感じのファイヤーダンスでショー自体は面白かった。
でも始まってからナリンが「チケットを係の人に見せなあかんから、俺によこせ」
とか言ってきたから「見せなあかんとしたら俺が見せに行くし、ええわ。」と断ってたんやけど、あまりにもしつこくてショーに集中できひんかったから渡してしまった。
奴は帰ってこーへんかったから、「外で転売してるんやろなぁ」とか思いつつ、でもまぁ、さすがガバガバスリランカ、チケットを見せる機会は一度もなく、ホールを出て、ナリンと合流。
なんでか知らんけどミャンマー人の上座仏教徒だと思われて、割安の入場料で中に入れた。
で、ナリンがいろいろガイドしてくれた上、「彼は友達の仏教徒だ。」と寺の人に紹介してくれ、ブッダの歯をはじめ、観光客がいけへんところも入れた。
同じ仏教徒としてロウソクをあげたり、仏さんに手を合わせたりしてる姿をみてると、なんかこいつ信頼してもええんちゃうかなぁ、て思った。
まぁ、できるだけお金を取りたいナリンとあげたくない僕とのやり取りも面白かったんやけど(笑)
そして、お寺の後は二人でローカルなバーへ。
スリランカは真面目な仏教国やから、バーはこんな風に地下でひっそりやってて、鉄格子越しにビールやマリファナを買って席で飲む。(断固として割り勘で飲みました笑)
このタイガーストロングという度数10パーセントのビールを馬鹿みたいに飲んで、馬鹿みたいにマリファナを吸いながら、ナリンとお互いの夢の話とか、お互いの国の話をした。
ナリンがもうべろんべろんになったから、そろそろ解散しようということで、店の前で抱き合って
ナリン「いつか絶対日本行くからな」
僕「そん時はお前からお金だまし取ってやる」
ナリン「結局全部割り勘やったやんけ」
みたいな話をしたのは覚えている。
帰り道、普段僕はめっちゃお酒つよいねんけど、マリファナのせいもあって、フラフラで道の上に大の字で寝ころんだら、視線の先にブッダが。
永遠に、仏教徒でいようって思った。
(空港で「麻薬は死刑」みたいなことが書いてあって、麻薬犬に大ビビりしていたのは内緒や)
つづく。